はじめての家づくり 23|購入前の現地の見方①

更新日:7月9日

コラム:はじめての家づくり その23|

購入前の現地の見方①


こんにちは。

子育て支援ができる住まいを一緒に考え設計する相川佐藤建築設計事務所の佐藤勤です。

柏市でも家づくり設計活動中です。

今回もよろしくお願いします。


前2回でチラシなどの不動産情報の読み方を見てきました。

セットバックと道路の話、地目や用途地域、

建ぺい率や容積率電気、

上下水道、ガスなどのインフラ、所有形態などでした。

さまざまな販売にあたってのお話です。


それでは購入を検討している敷地を訪れ、調査しましょう。



まずは現地に行ってみる

理想の家づくりのためには、「自分の敷地を知ること」です。

ですから検討中の土地でもその可能性を最大限に活かしたプランをつくるために現地に行きましょう。

後日問題が発覚しないように、いろいろと確認が必要です。

見てもわからないと決めつけないで、現場に立ち、イマジネーションを働かせてみましょう。

もしここに実際に住んだらと……

朝起きての1日、平日と休みの日とそれぞれを想像してみましょう。

都会でなくとも、時間帯によって環境が変わります。

交通量や人の流れ、ゴミ出しのタイミングや場所などはうつろうもの。

とにかく想像してみてください。

敷地の周りをぐるっと周り、

敷地のある街区をぐるっと周り、

もう一回り大きく周囲を回ってみましょう。

今お住まいの街並みとの違いを感じるでしょうか?


現地には巻尺やコンベックスを持っていきましょう。

販売をしている不動産業者さんに事前に断っておけば

敷地に入ることは何ら問題ありません。

畳1枚の大きさが91cm×182cmです。

ちょうど敷布団ぐらいの大きさです。

その敷地に布団何枚敷けますか?

夢のリビングは畳何枚分ですか?


実測した図面があれば、登記簿上の面積(公簿面積)と一致するか確認しましょう。

面積は求めるのが難しいので、敷地の一辺、一辺の長さを測ってみるので良いと思います。

技術的な問題もあって、公簿面積が実測と一致しないことは儘あります。

その場合は実測の面積に合わせて設計しますので、

実測の大きさで法規が適用されます。



平い土地なんてない

みなさん、住宅地の土地というのは平いもんだと思っています。

その気になってちゃんと街を眺めてみると、結構高低差があるものです。

敷地でも、前面道路が斜めっていたり、

塀の向こうのお宅の土地の方がぐっと高いということもあります。

そんな時は、間取りもさることながら、窓の高さの検討も変わってきます。

さらに崖で

斜面の土が崩れないように擁壁になっていたりすると、

その強度や水抜きの穴があるかなど、慎重な観察が必要です。


次はインフラのチェック

念の為、水道・下水道・ガス・電気の配管なども気にしてみましょう。

このとき近隣のお宅が参考になります。

水道の場合、

近隣のお宅の駐車場の外部水栓の近くにある水に関連したロゴか

アルファベットのWのようなマークのついた鉄製の蓋があるはずです。

それから道路に並行して水道管が埋設されている可能性が大きいです。

ちゃんと知りたいならば、水道局に行けばすぐにわかります。

ガスは、だいたい道路にスプレーで「G」って書いてあります。

その辺の「G」をつなぐと道路と並行に配置されていることが多い。

プロパンでない限り、水道と同じように埋設されています。

もっとも、大きな土地を分割して販売している場合などは、

既存の水道・下水道・ガスから新たに延長して引き込まなくていけないこともあります。

「水道・下水道・ガスは引き込みされてますか?」と販売業者に聞いてみましょう。



法的規制の目視確認

さて、続いては前回お話ししていた、目には見えない法的規制を確認してみましょう。

といって、目に見えないので、周囲のお宅で確認することになります。

建物の高さはおそらく両隣とだいたい同じ高さで建てることができます。

前面道路は4mありますか?

ないと、今建っている両隣より足りない分下がらなくてはいけません。

「セットバック」ですね。

周囲のお宅の外壁の仕上げも少し気にしておきましょう。

素材は何か?

色はどうか?

形も気にしてみましょう。

これらと調和するのか?

あるいは自分ら誇示するか?



ハザードマップをゲット

最近の雨はシャレになりません。

敷地の検討を始めたら自治体が出しているハザードマップをゲットしてください。

しれっと、ゾッとするようなことが書いてあります。

水の集まりやすいところは地名からもわかります。

「谷」や「池」、「草」や「浦」なんてつくところは

水に近い名前なので注意ください。

もっとも旧地名はすっかりなくなり、味気のない町名に変わっていると

まったく参考になりません。


販売業者には土地の成り立ちを聞いてみて下さい。

もともとなんだったのか?

古い地形なのか?

新しく造成されたのか?

古くから人が住んでいるところは人気があって高価であったりしますが

災害が発生しないところに昔から人は住んでいます。

つまり最近は、誰も住んでいなかったところが町になってきています。

見た目ではもう区別がつきませんが、

古地図でははっきりと確認できます。

スマホでそういうアプリがあったと思います。

かつて住んでいなかったのには、必ず理由があります。


次回は地面の続きから。


(この項つづく)


2021/07/05 佐藤 勤 記


この項続きます

次回、7月6日(火)に更新予定です。