都市に寄り添う、二世代の住まい
- 佐藤 勤
- 5月6日
- 読了時間: 2分
文京区の街並みに佇む「白山の家」。
ここは、異なる世代が尊重し合い、心地よく暮らす場所です。
文京区での二世帯計画

都心の利便性は魅力です。しかし、文京区のような場所で二世帯が共に暮らす家づくりは、敷地や環境の制約も伴います。「白山の家」は、都市にありながら、それぞれの家族が穏やかに過ごせる空間を目指しました。単に住まいを二つにするのではなく、お互いを尊重し、心地よい距離感を保つ設計を心がけました。限られた条件の中で、最大限の豊かさを引き出すこと。それが私たちの家づくりの始まりです。
世代を分ける空間構成

「白山の家」では、一階を母世帯、二・三階を若夫婦世帯の住居としました。これにより、生活時間帯の違いなどを気にすることなく、それぞれのペースで暮らせます。玄関は共用ですが、そこからの動線を分けることで、お互いのプライベートな空間を確保しています。物理的な距離を設けることで、心理的な安心感が生まれ、良好な関係性を育む基盤となります。都市部の二世帯住宅で、プライバシーを守るための大切な設計です。
都市生活と共にある家

「白山の家」は、都市の環境と切り離せません。周囲は建物に囲まれています。私たちは都市にいながらも、光や風、小さな自然を感じられる工夫を凝らしました。隣家との視線を考慮し、空や光を取り込む窓の配置。僅かな緑を設けて、季節を感じられるように。都市の利便性と、自然を感じる豊かさの両立。設計の力で、都市という条件下でも快適さと自然との繋がりを生み出しています。
* **まとめ**
白山の家は、都市の二世帯住宅として、世代間の距離感を大切にしながら、心地よい暮らしを追求しました。
Comments