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心地よいと感じられるオンリーワンの場所を……

 私たちは住宅設計を中心に活動する建築設計事務所です。私たちの設計では、まず建主さんの住まいへの思いをうかがいます。そして建主さんの一度きりの人生にふさわしい大切な場所を一緒に作り上げていきます。
 住まいは単なる箱ではありません。住む人の思いやその時間を受け入れ、ともに人生を彩る背景です。それは大切な思い出になる場所、心象風景になる場所です。

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 私たちは、過剰に装飾されたものではなく、シンプルで現代的かつ日本的な物が好きです。そうした眼差しで、皆様に良質な住宅を提供したいと思っています。
 私たちの設計する住宅は、一見すると装飾が少なく地味に見えるかもしれません。私たちは派手な形態や大げさな構成、強烈な色彩や癖の強い材料を多用することはありません。
 いたずらに斬新で刺激的な住まいを設計することが目的ではないからです。ローンの長さでわかるように、住宅の耐用年数は長いのです。一時の斬新さや目新しさは、すぐに古びてしまいます。まずはそこで求められていること、そこできることを確実に形にし、その一歩先、半歩先の本質を目指し、シンプルで居心地のよい寿命の長いデザインを心がけています。

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 そして、住む人たち一人一人のことを、五年後、十年後、十五年後……とライフステージに沿ってイメージし、その時期その時期にどうするかを問いながら丁寧に作り込んでいきます。皆さんがどのような時に、どのようなことを大切にしたいのかを共有させてください。一見バラバラに見える条件や希望、生活習慣やこだわりを紐解き、整理します。そして、これからここで必要とされるものを皆さんと一緒に考え、形にしていきます。そうした住まいづくりが、スタンダードかつ新しい住まいの設計法であると考えます。

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 住まいとは、光や風といった自然の流れの中において五感で感じるものです。ですので、材料は可能な限りではありますが、天然由来のものを使用し、化石燃料由来や新建材は吟味して使いたいと思っています(苦しいところですが、現実はなかなかに厳しい)。
 そのため、そこにあるべき美しいプロポーションや相応しい素材感をその都度追求します。それは耐久性や耐震性、経年変化も想定するものです。そして完成した自然な心地よさと美しさをもつ住宅に愛着をもっていただきたい。はっきりとした四季のある風土で暮らす日本人ならではの繊細な感性に沿うものでありたいと思います。

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 皆さんには、これまでにご覧になってきた住まいや過ごされた住環境から、特定の住空間のイメージがあるかもしれません。そうした固定観念を一度外して、決められた形ではなく、もう一度住まいの基本に立ち戻り作るというアクションが、オンリーワンの住まいづくりのスタートラインです。こうしたことは、やはり私たちのような設計事務所とのフルオーダーの住まいならではです。

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 そうした大らかに多くを受け入れてくれる住まいには、無理があってはいけませんが、無駄はあっても良いと思っています。意外にその無駄という名の余力が、不測の事態では解決の糸口になります。すべてを理詰めにするのではなく、余力を持たせ、少し広く少し大きく住まいづくりをすることも大切だと考えています。
 そのためには十分なコミュニケーションと信頼関係が必要です。そうした意外に思われる提案にも耳を傾けてください。
 私たちは、その住まいに関わるすべての人が、住まいづくりのプロセスを楽しめることを目指しています。
 一見するとバラバラのデザインの方向性を示しているような私たちの住宅実例は、私たちの提案と建主さんのリードによるオンリーワンの答えだからです。私たちは居心地のよいデザインとは何かを考え、「心地よいと感じられるオンリーワンの場所」のある住まいを提案します。