こんにちは。
シンプルモダン住宅をお届けする
相川佐藤建築設計事務所の佐藤勤です。
柏市でも設計活動中です。
今回もよろしくお願いします。
76%以上が住宅ローンを利用
前2回で住宅資金の話をしてきました。
内訳と支払いタイミングについてでした。
今回は、住宅資金から自己資金を引いた住宅ローンについて。
ところで、住宅ローンはどれくらいの人が借りているのでしょうか。
では、国土交通省住宅局から発表された
「令和2年度 住宅市場動向調査報告書」をのぞいてみましょう。
これによると、
新築注文住宅取得世帯の76.1%が住宅ローンを利用しています。
ほとんどの方が住宅ローンを組んでいます。
一方、無回答の方が7%ほどいますが、
残りの17%ぐらいの方はローンなしで家を取得しているということです。
前々回の平均4606万円として土地を購入して注文住宅を取得した世帯の中に
ノーローンの方たちが含まれる勘定です。
都心のちょっとした人気エリアの土地は、すぐに5千万円、6千万円を超えてきます。
あくまでも平均ですから、さらに総額は高額で、
それがノーローンだということでしょうか。
30年毎月10万円を返却
ではその返済期間はどれくらいでしょう。
注文住宅での住宅建築時における借入金の返却期間は32.4年。
同じく土地の借入金の返却期間は34.2年とのこと。
分譲戸建て住宅と分譲マンションの返却期間が
それぞれ31.0年と31.1年という数字を見ても
30年から35年のローンというのが一般的のようです。
年間の返却額は注文住宅で平均124.7万円となり、
月々10万円程度が平均となります。
ローンにも種類がある
ざっと住宅ローンの種類を眺めてみましょう。
金利タイプ、借入先、返済方法などで色々と種類がある。
金利には、
固定金利型、変動金利型、固定金利期間選択型の3種類があります。
それぞれメリット、デメリットがありますが、
平成23年以降、その6割以上が変動金利型のローンを利用しているようです。
借入先は
公的融資、と民間の2つがあり
独立行政法人や自治体が行うのが公的融資で、
銀行や信用金庫などが行うのが民間融資です。
また、返済方法には
元利均等返済と元金均等返済とがあります。
理想的な返済を
一般的にローン返済額の目安は
年収の25%以下といわれています。
今の家賃ベースで現実的なシミュレーションが欠かせません。
それに年々増加する子供の教育費や見通せない老後の資金など
ライフサイクルコストの検討も必要です。
さらに、住宅を入手すると
毎年固定資産税の支払いが発生します。
その上、新たに住まいを入手すると
面積が広くなったり、部屋数が増え、光熱費が思った以上に上がります。
では無理のない住宅予算を試算してみましょう。
① 毎月の返却可能額 と 返却期間、金利を想定すると
借入可能額がわかります。
② これに自己資金を合わせたのが総予算になります。
そして総予算とは
本体工事費 + 付帯工事費 + 諸費用を意味します。
家族で話あい、きちんとした動機付けをし、目標を立て、
家づくりの第一歩を踏み出してください。
何れにしても、専門家とよく相談し、
ご自分にあった形を選択することが肝心です。
なお、ローンシミュレーションができるサイトが色々あります。
以下、ご参考までに
住宅金融支援機構
日本住宅ローン
次回は住まいづくりのスタート時期についてみてみましょう。
(つづく)
2021/06/04 佐藤 勤 記
この項続きます
次回、6月8日(火)に更新予定です。
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