はじめての家づくり 27|土地探しのための不動産情報活用法②

更新日:7月20日

こんにちは。

自然素材を使った住宅を一緒に考え設計する相川佐藤建築設計事務所の佐藤勤です。

台東区で家づくり設計活動中です。

今回もよろしくお願いします。


前回の続き……



東向島の家|あいかわさとう建築設計事務所

地元不動産最強説

前回もお話しましたが、その気になって街を眺めてみると、駅前だけではなくちょっとした商店街などでも、随分と身近な不動産会社に気づくはずです。

足拭きマットに自動ドアの入口ではなくて、カラカラと音のする木製の引違い戸の入口のあれです。

これに、グレーの事務机でもあると完璧です。

そうしたところは地元の地主さんがやっているケースもありますし、町会やPTAの役員さんだったりすることもあります。

テレビCMをたっぷり流したり、

新聞にチラシを大量に入れてくる大手ではなく、

古くから、地元だけでやっている方たちです。

窓先のチラシの書き方に個性や人柄が滲み出ていて、

住みたい街であればぜひ一度は覗いて欲しい場所でもあります。


こういうところは地元ですから、地元情報に詳しかったり、

困ったら誰に聞けばいいのかわかっています。

古くから地主さんと付き合いがあったり、

地元の商工会とも繋がりがあったり、

本社が都心にあるような大手では叶わない情報網を持っていたりします。



東向島の家|あいかわさとう建築設計事務所

そうしたところには、必ず店頭に情報が張り出されています。

外で声をかけているだけだと、連れない対応をされますので虎穴に入らずんば虎子を得ず

中に入ってお茶を出してもらって話をしてみてください。

基本は「駅近」とか「南東角地」とか売れ筋を押してきます。

手間のかかるものからオススメしてはきませんので、正しく希望を伝えましょう。

他の人にとってはそうでもなくとも、

あなたにとっての魅力的な物件があるかもしれません。

「ちょっと待ってな」と言って、その場で携帯を取り出し、

電話の一つもかけてくれるかもしれないです。

先方が親身になったらしめたものです。

希望を満たすものは難しいという厳しい現実を教えてくれるのと同時に、

プロの代替案をいくつか挙げてくれるはずです。

とは言っても、土地の情報はいつ言ってもあるわけではありません。

売れてしまえばありませんし、そもそも出にくいエリアもあります。

ローンの返済や子供の就学タイミングなどいろいろと時間制限がありますが、

とにかく焦りは禁物です。

先方も人間です。

粘ってみると、何か思いついてくれるかもしません。



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ネット情報は都心向き

不動産業界のネットワークシステムにいち早く連動するネット情報は、やはり鮮度があります。

高額でも引き合いが多い物件がネットでは流通しているように思えます。

午前中になかった情報が、午後になったら出てきたりします。

更新作業の簡便さが、そのスピードを生んでいるのでしょうね。

勝手がわかるまでは少し苦労するかもしれませんが、

24時間、自己責任ではありますが自由に自分の判断で探せるので、

塩梅がわかってこれば、好みにあった思わぬ情報に出会えるかもしれません。

一方で、まだ売れていないかどうかは、

直接電話で問い合わせないと確認できないことが多いです。

売れてしまっても、案外ネットの情報は更新されません。

アップは早いですが、下げられるのは遅いことが多いです。

過去の経験から言うと

結構、「あった!掘り出し物」と思って、ぬか喜びという目に何度もあっています。



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不動産広告の見方

宅建業法で、不動産広告の情報が、

紛らわしかったり、不当な表示は禁じられています。

それでも、チラシやネットの情報はわかりづらいですよね。

専門用語ばかりで、説明が足りません。

それに条件がわかっても、

それで家づくりをしていくとどうなるのかもわかりません。

同じように見える二つの土地に、実は大きな違いがあって、

それがあなたの家づくりにとって決定的なことかもしれません。

限られたスペースなので仕方ない部分はありますが、

所在地、最寄駅からの所用時間・距離、敷地面積、

土地の制限(用途地域、建ぺい率、容積率、高度制限、建築条件など)、

ライフライン(ガス、上下水道、電気など)、取引形態、価格などは

最低限度欲しいもの。

他に仲介業者の免許番号の確認も、

業者の信頼性を確認する手がかりになります。


もっとも諸事情で、広告に出せない物件や、

一見して普通には魅力がない物件などは

あえてオススメしていないこともあるようです。

ぜひ、こちらの希望と許容範囲についてお話しをして、

何かないかをネットでのよりとりでも問うてみてください。

いいことがあるはずです。

それ以上に家づくりをイメージするとす

れば、

設計事務所や工務店、ハウスメーカーに

「この土地はどうですか?」と問うてみてください。

私たちの事務所でも、敷地の検討や可能性については無料で対応しています。

お気軽に声をおかけください。


(この項了)


2021/07/16 佐藤 勤 記


次回、7月20日(火)に更新予定です。