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ダメダメな反射代名詞|615

  • 佐藤 勤
  • 2015年10月20日
  • 読了時間: 3分

すっかり秋の気配ですね。

日中は心地よいですが、朝晩は少し冷えてきました。

先週末には今秋初のぎんなんを手に入れることができました。

軽くやけどをしながら頬張るのはこの季節ならでは。

食欲増進です。

天気予報も気圧配置の感じが変わってきましたね。

そして衣替えが日々進んでいきます。

毎朝カバーがかった冬物ジャケットを記憶をもとに探します。

毎年この時期になると収納、特にクローゼットについて考えます。

一個人としてと、建築家としてと。

自宅のクローゼットがうまく機能していないように思うのです。

マンションですから広さのこともあるのでしょう。

ですが、もっとうまい使い方があるのではないか? と。

建築家として考えるのは、最良の構成と量のバランスについてです。

他のこともそうなのそうなのですが、まずは「時間」で考えます。

次に「どういうときにどういう不便を感じるか」と考えます。

さらに、そこで決めたことについて一手引くとどうだろうかを考えます。

時間で考えるというのは5年10年15年……と先を考えるということです。

家族構成やライフステージによって刻々と状況は変化します。

その変化によりそうことが可能か否か?

難しいならどうするか?

これは建主さんの性格や職業によっても違ってきます。

例えばご主人のスーツ。

5年後10年後にはもう少し増えていくのか、定年まであとどれくらいか?

例えばお子さんについて。

あと何年独立せずにここにいるのだろうか?

お子さんが独立するタイミングかつ定年前に改修の可能性は?

「時間」で考えます。

いつ不便を感じるかというも人によって違います。

細かく細かく日々の生活で発生するストレスを、端から解決していくのか?

あるいはこちらで長い時間に耐えうる大枠を提示してさせあげる。

それに手をいれながらうまく運用してもらえるか?

あるいはこれ以上ものを増やさないようにルールを一緒に考えるとか。

不便に感じるタイミングに対処療法的に対応する感じでしょうか?

囲碁や将棋でなくとも「次の一手」を考えるものです。

その手が今後の展開をどのように変えていくのか?

一手、一手が重要です。

もちろん住宅設計も一手一手考えて、積み重ねていきます。

しかしそこに暮らす建主さんも一手一手考えながら暮らしていきます。

ですから、作り込みはしますが、し過ぎずに「一手引く」ことも考えます。

意外に一手引くと可能性が広がり、よいことが多いようにも思います。

(もっとも、ゆずれないところもありますが……)

収納において一番やっかいなのは何か?

それには答えというか自分なりの正解がすでにあります。

「自分」です。

自分が一番やっかいです。

まず覚えてない!

あれは捨てたのか否か?

そもそもどこにしまったのか?

あげくの果てに収納の量やシステムがいけないと結論づけるのですから。

 
 
 

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