都市で叶える、光と風の暮らし
- 佐藤 勤
- 6月4日
- 読了時間: 2分
文京区の都市空間で、光と風を巧みに取り込む。
白山の家は、
設計の力で自然の恵みを最大限に活かします。
都市の光を呼び込む窓辺

都市部の採光は課題です。
周囲に囲まれていても、
十分な明るさを確保しつつプライバシーを守る必要があります。
「白山の家」では、
窓の大きさ、位置、形状を計算しました。
隣家からの視線を遮る高さの高窓からは、安定した光が入ります。
適度な塀に囲われた坪庭に面する窓は、
プライバシーを守りつつ光を取り込みます。
窓は光の質と量をコントロールし、
室内に美しい陰影と時間の移ろいをもたらす大切な装置です。
二つの住まいを巡る風

心地よい風が通り抜けるのは
快適な暮らしに不可欠です。
都市部では、周囲の建物や風向きを考慮します。
「白山の家」では、
開口部、吹抜け、階段室を利用し、
建物全体に空気の流れが生まれるよう計画しました。
1階から入った風が吹抜けを通り、2階・3階から抜けていく。
現実的な風の道を作ります。
これにより、都市にいながらも、清々しい空気を感じられる日が増えます。
設計力で実現する地味ですが日々の豊かさです。
世代が快適に過ごす工夫

二世帯住宅なので、
各世代の空間の光と風も重要です。
1階の母世帯は落ち着いた光環境に。
2階3階の若夫婦世帯はより明るく開放的に。
都市の眺望や空を感じる窓も。
上下階の音にも配慮しつつ、光や風が共有部分を通して緩やかに繋がる工夫も。
私たちは、
世代ごとのライフスタイルに合わせ、
光と風を最大限に活かし、
それぞれの空間で最高の快適性が得られるよう設計します。
まとめ
白山の家では、
都市の環境で、各世代が快適に過ごせるよう、
光と風を巧みに取り込む設計をしています。
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