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住まいへの思い|636

  • 佐藤 勤
  • 2016年3月24日
  • 読了時間: 3分

3月も後半にはいると、人が動きだす。

年度末というのもあるが、街が慌ただしくなってくる。

新入生、新社会人など地方から東京に人が流れてくるのを感じる。

下ろし立てのスーツや地方の言葉、アクセントが街の隙間に漂っている。

街に新しい血が流れ込み、春の芽吹きと一緒にその新陳代謝を感じる。

僕は東海地方で生まれ育った。

名古屋を中心に過ごしたので、関東でも関西でもない。

三大都市圏のひとつで、200万人をこえる中京の中心都市だ。

しかし、リニアが通ろうが、名古屋は大いなる地方都市である。

一番でも二番でもない。三番だ。

かつて展覧会が「名古屋飛ばし」されたように、やや独自な感覚がある。

しかし、「らしさ」というか、そうしたクセは悪くない。

それらが積み重なってそれぞれ人を形づくるのだから。

ところで、関西の建主さんの話。

かつてよく関西に出張にいっていた。

二泊三日か三泊四日で、12〜16件の住宅を訪問するという強行軍。

三食のほかに4回お茶の時間がある感じはなかなかにヘビーだ。

そして、関東とは違う関西らしさを感じることがなぜか心地よかった。

デザインの好みや素材の感じ、スケール感など、独特である。

当然建主さんも一癖ある方が多い。

東京だと、建主さんはあっさりとしていることが多い。

関西だと、建主さんが直々に説明してくださることが多い。

「如何に自分が優れた建物を手にいれたのか」と。

いわゆる自慢話ではないが、いかに設計者に感謝していると滔々と語る。

調度品もそうだが、判断のポイントがはっきりしている。

そして、自分のした判断の正しさを信じているような力強い意志が感じられた。

そして、自分のことのように建築家のことを語る建主が、眩しかった

それらは、住宅について真剣に考える今に大きく影響を与えている。

たとえば建主さんの希望を確認するために、自分の言葉で問い直してみたり。

これからの5年10年をどのように考えたらよいか一緒に考えたり。

いずれにしても明解な答えはない。

しかし、考えた末に自信をもって行動をすることが大切であることを見た。

リラックスしながら力を込めたい、という感じか。

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